内藤廣による十日町情報館の机は、吹抜に正対せず、横を向いている。席数の効率ではなく、本に集中できる場所をつくることに重きが置かれる。
机と本棚の高さから導かれる断面構成は、変化なく単純に反復する。家具のバリエーションによる選択肢や、本棚の可変性は、ここでは意図的に絞られている*。
90年代後半の情報化の流れに安易に乗らない、どこか頑固な態度が、そのまま空間の緊張感につながっている。実際の使われ方としても、本に向き合う静かな時間が館全体に流れていて、とてもよかった。