グーグルマップで気になった店があり、赤羽まで行ってきた。
初めて降りた赤羽は、駅から少し離れるとずらりと団地が並んでいた。
有名なスターハウスから始まり、URによる再開発、そしてもう少し古そうな団地、といったように少しずつ変わっていく。棟ごとに特色はあるものの、いくら自転車を漕いでも風景が変わらない気がして、大変疲れた。
きっとここに長く住めば、巨大な建物も日常の背景に消えて、もう少し小さな変化に気付けるようになるのだろう。それでも、青い空に、眩しく白い建物がどこまでも並ぶその様は、圧倒的だ。
写真:スターハウス
駅から自転車を10分くらい漕ぐと、桐ヶ丘中央商店街という、団地に囲まれた寂れた商店街がある。そこにその台湾惣菜屋さんがある。
https://akabane-shinbun.com/archives/77062
迷っていると店主が積極的に話しかけてきて、いくつも買ってしまう。どれも素朴な味でとてもおいしかった。
売店の隣に机と椅子が置いてあって、そこで食べることができる。
日曜の昼前ということで、団地に住んでいるのであろう人たちがちょこちょこ訪れていて、平和な空気だった。店員さんのお子さんが、商店街の真ん中の通りで遊んでいた。途中で暑くなったらしく、写真奥のセブンイレブンへ涼みに消えていった。
数年前、香港で学生をしていたとき、休日は寮食がやっていないので、友人とよく朝に点心を食べにいっていた。寮からは少し歩くのだけど、街市とよばれる小さな市場の近くにその点心屋さんはある。平日の疲れでくたくたの体に小籠包の肉汁がじんわりと染みる。隣の卓では地元の常連さんらしき人が穏やかに食事を楽しんでいて、狭い店内は湯気でもうもうと包まれている...
東京に戻ってきても、そのような場所がないかなと探しに出ている。
うまく言えないのだけど、今のところ、それは北区にあるような気がしてならない。