水ノ塔山に登るのは数回目だけど、初めて縦走(尾根沿いに次の山頂まで歩く)をやってみた。
尾根の左右で陽当たりも風も違う、群馬県側(北側)は日陰でしっとりとしていて、ところどころ、橙色の岩場が現れてすずしい風がすっと通る。
山脈の片側で雲が止まっている。
ーーーー
写真美術館でやっていたルイジ・ギッリの展覧会に行ってから、彼のエッセイをぽつぽつ読んでいる。自然だけをモチーフにした風景写真を彼は滅多に取らない。雲を毎日とったシリーズがあるけど、それは風景をとることで写真の限界が浮かびあがってくるから、というようなことを書いていた。