近所にある大正期の建物が、法政大学の大学院の手で保存されていて、今後の活用を考える「家開き」をやっていた。そこには、昔その家に住んでいた方や、地域の方がいらっしゃっていて、かつてのこの付近の様子を地図を見ながらいろいろ書き込みながら思い出話をしている。
東京カテドラルがあるからか、このあたりは空襲の被害が少なかった。そのため、このような古い建物が残っていると聞く。昔はもう少しにぎやかで、商店や銭湯があって、文化人がたくさん住んでいたということ。近所の人やオーナーや学生のみなさんが生き生きと語り合っていて、なんだかとてもよい場所になっていた。
僕が初めてアパートの内見に来たとき、山手線の内側にこんなに静かでしっとりとした場所があるのかと驚いたことを覚えている。今日改めて、江戸時代からの細やかな地割りや、空襲から免れたこと、それから住み継ぐ方々の力でそのようになっているのだなと実感した。住宅地におけるひっそりとしたコミュニティが、今後どうなっていくのだろう。
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そういえば、今週は体調が悪くて、ほとんど在宅だった。遠出する体力はなかったけど、週末ちょっと近所を散歩すると何かがやって、誰かと喋れたりする。引っ越しまで残り少ないが、この界隈に住めてよかったなあとしみじみ思った。