音楽ホールの空調ダクトは太くなる。断面積を大きくして風速を落とし、音をたてないようにするため。
そうして太くなったダクトに対して遮音の措置をしていくことになる。太いので仮置きでも自立してしまう。(1枚目)
ダクトの本数も多く、配管と壁の隙間を埋めるのに使う遮音シートは、ここではダクト同士の隙間も埋めていて、もはや黒い壁として見える。(2枚目)
ここで使われているダクトの内側は消音のためにグラスウールが貼られていて黒いが、壁貫通付近では区画貫通の仕様(1.6mm厚以上)のダクトに変更されている。(3枚目)
機械設備に比べれば一方で、電気設備の貫通は小規模。音響用の配線はノイズカットのために金属管でカバーするのだが、管形状のものが壁を貫通すると、壁の遮音性能が落ちてしまう。そこで、壁の手前で配線を露出にして、貫通部は配線の周りをモルタルで詰めて隙間をなくす。この配線の切替のためにこうしたボックスがでるということらしい。(4枚目)
どれも独特な納まりだけど、理由を辿れば消音・遮音・ノイズカットなどの合理性があり、その配慮の優先順位までが辿れるので、見ていて面白い。床下にしまわれてしまうのが少しもったいないくらい。