ハラミュージアムの周りは桜が満開で、桜吹雪が舞っていた。玄昌石の黒い床を、花びらが行ったり来たりしていて、展示室にも数枚入ってきていて、なんだかよかった。展示室が直接外に接していないと見れない光景。
富永譲の磯崎評で「青空」と「黒」というのがでてくるのだけど、この建物は文字通りそう。黒く塗るほうが木の物質性が際立つこと、扉の把手の絶妙な握りやすさがかえってこの展示室の構成の説得力を増すことなど、発見が多い。
増築で対称性と正面性が崩れたのも結果として良かったと思った。それで、幾何形体の操作が、かっちりとした全体性のためというよりも、なにか部分部分のためにあるように見える。